ミュージシャンやローディーなど、本物の音に関わる現場の修理を行って来た中で、本当に使え る楽器の「音」「演奏性」「耐久性」など叩き込まれました。ネックには「弾き心地」「演奏性」「頼れる ネック」、ボディには「抱き心地」「バランス」「音の響き」などを、現場で使う人達と対峙して意見交換 する中で培った経験と結果を落とし込み製作しています。 新品でも馴染む楽器を製作しています。
また、当方の楽器作りは音を決めて製作せず、その時に有る材料の中から「どう作り、どう組み合 わせ、どう仕上げるか」を考えて製作。制作中にも良い方向や改善点があれば変更する場合も有り、 その時点で思い描く最良の選択をしていきます。なので、製作途中でも座繰りの変更なども行う事 があります。組み込み段階では、ペグ、ブリッジはGOTOHや国産パーツを主体に使用。(旧作では 低価格帯は一部に韓国製Wilkinsonブリッジを使用していました。)、ピックアップは国内工場に特注 した物と当工房で手巻きしたものを主体に、防音室で爆音で確認しながら最適とも思われるピック アップを選択します。それでも合わない場合は作り直すか新たに製作します。当方の物で合わない 場合は、各ピックアップメーカー品も試していきます。(基本的にはFreedomCGR、SeymourDuncan、 Dimazioが多いです。) 当方では、高価なパーツは使用しません。
当方では基本的に、全く同じ物は作らないように全て1点物を製作していきます。(同じ物を製作で きない方が正解ですが。) 製造方法は1950年代のFENDER社と殆ど同じで、治具(テンプレート)を 製作しネジ止めしピンルーターで加工するので、アナログ丸出しです。その都度の誤差が生じるの で、機械の癖を確認しつつ、ズレを考えて修正しながら加工するので、全く同じものは作れません。
for Sound
塗装はオールラッカーで、音に影響が少ないように最低限の塗膜厚にしていますので、木部のゆがみや木目の導管などが残り、綺麗な鏡面仕上げには出来ませんが、出てくる音を重視して製作しているのご了承ください。